News

碌々産業、荒加工と仕上げを一台で

メーカー名商品名
碌々産業立型マシニングセンタ「Vision(ビジョン)」

汎用型の超微細加工機を開発

17320

 碌々産業(海藤満社長)は、超微細加工向け立型マシニングセンタの新機種「Vision(ビジョン)」を開発、3月14日に同社静岡工場で初披露した。
 従来、荒加工と仕上げ加工は別々のマシンを使用する「わたり加工」が必要だったが、「ビジョンは『汎用性のある超微細加工機』というコンセプトで作られた。φ16エンドミルを用いた重切削から鏡面仕上げまで1台で加工できる」(須山プロジェクトリーダー)といい、わたり加工を排除することで加工時間の短縮が図れることを強調した。
 加工精度は鏡面加工時の面粗度がRa15・668ナノメートル、真円切削においては真円度0.62マイクロメートル。ちなみに「一般的な機種の真円度は2~3マイクロ㍍」(同社)という。XYZ軸の移動量はそれぞれ650ミリ、550ミリ、300ミリ。これまでの同社超微細加工機ラインナップの中では最大クラスとなる。ツールシャンク形式はHSK-E40、主軸回転数は毎分3万回転。全軸リニア駆動で特注の超精密特殊直動ガイドを搭載している。また、同社独自のIoTサービス「RCMS」(RokuRoku Cloud Monitoring System)に対応。ネットワークを介して最適な加工条件を導くことを可能としている。
 海藤社長は、「以前からわたり加工を無くしたい、作業工程を簡略化したいというお客様のニーズが多かったが、それに応えられる機種が出来た」と胸を張り、EMS向けをはじめ、様々な分野からの引き合いがあることを認めた。
 価格は税抜き3300万円に設定。「他社の機種なら2台必要。1台2役、ということを考えれば、お得な価格設定だと思う」(海藤社長)。一般向けにはインターモールド2018(インテックス大阪)で公開され、年間50台の受注を目指す。

(2018年3月25日号掲載)