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今号(4月10日号)より

 桜はおおかた散ってしまったが、緑茂る「生育」を感じさせる季節に入った。今号は大阪市のインテックス大阪で開催される「インターモールド(第29回金型加工技術展=4月18日から21日)」の直前特集として、金型関連の企画記事をメインにした。
 工作機械がマザーマシン(機械の母、機械を作る機械)と呼ばれるのに対し、金型はマザーツールといわれてきた。製品の品質も見た目も金型が決め手になるケースが多いから「金型は製品の母」というわけだ。かねてより世界に誇った「メード・イン・ジャパン」の最大功労者は金型という「優秀なマザー」が日本にあったから。製造業においてこのことはほぼコンセンサスだった。
 ところが21世紀を目前に最初は韓国、次に中国・アジアの金型産業の台頭を受け、この業界は長らく冬の時代に入った(少数の勝ち組は別にして)。リーマンショックから数年を経た頃「素形材産業も回復期に入ってきているが、金型だけはまだ鈍い…」と経産省担当官のコメントが飛び交っていたことを思い出す。
 けれど金型無くして作れないものは、日常品から先端分野までそれこそごまんとあり、世界を視野に見れば金型は成長性豊かな産業だ。今年インターモールドが開催する大阪エリアでいえば、電機関係に強い金型メーカーが多く、彼らがEV車づくりで将来的に大活躍するとの見立てもある。国際価格への対応は厳しいが、国内金型メーカーにも大きな可能性が残されていることは確かだろう。
 技術を磨くから、技術を活かすへ。それも戦略的にしたたかに…。よく言われていることだが、実際にやってのけて成長する金型メーカーが次々出てくることは間違いと思うがどうか。