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NTTデータエンジ、スペインの装置を国内販売

AMの高品質化、電解研磨で

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 金属3Dプリンター(AM)事業を強化中のNTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES=東京都大田区、木下篤社長)は、このほど、スペイン・バルセロナに本社を置くGPAINNOVA社製「電解研磨装置(商品名DLyte)」の日本国内における独占販売権を取得したと発表した。同装置の利用により、AMで造形された製品の低コスト化、短納期化、高品質化が実現できることに着目した。装置は今年6月をメドに販売予定。
 AMは従来工法と比べ「表面粗度」が劣るため、これまでは要求レベルによって機械加工や表面処理で粗さ精度を高めるなどの工程を要した。しかしこの方法では多大なコストと時間がかかり、AM普及の妨げにもなっていた。NDESは「特に難しいのは全体を均一に研磨すること。全体の面粗度を改善する過程で、特定の箇所だけ研磨され過ぎるという問題を解決することも喫緊の課題だった」とする。
 販売権を取得した電解研磨機は、造形した製品のエッジを残しながら全体を均一に研磨できる。鏡面仕上げまでを完全自動化のプロセスにより1ステップで実現でき、研削・研磨工程にかかる時間も短い。さらに樹脂との複合材も研磨可能なこと、機械的にアクセスできないような内部構造も研磨可能、損失率が低い、使用にあたり専門知識が不要で設置やメンテナンスでも負担がかからない―などの特徴を持つ。
 NDESでは「3Dプリンターとそのノウハウに、この革新的な研磨技術をセットで提案することでより低コストで短納期、高品質なAMを実現できる」とする。装置は大きさの異なる複数機を販売予定。うち中心となる機種(=写真)のサイズは950×950×1410ミリ。容量φ180×80ミリ。同機で販売価格(税別)1200万円を予定する。

(2018年4月10日号掲載)