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今号(5月15日号)より

 あまり上品なお話ではないが、昔、海外株式投資が盛んだった一時期「アジアの、ぼっとんトイレの国の企業が狙い目」と某投資指南役から聞いたことがある。インフラ整備の余地がそれだけ大きく、内需が沸き、企業活動も活発化して経済が成長するとの理屈だった。
 今はどうなんだろう。「ぼっとん」式の便所などもう、アジア各国の少なくとも都市のビジネス地区や商業地区からは消えているのではないか?
 そうやって、かつての途上国は中進国に姿を変え、いまやアジアの広域が均一化方向にあるが、そこで出てくるのがいわゆる「中進国のわな」だ。次なる途上国に後ろから追い上げられ、前を走る先進国には技術で及ばず、経済が停滞する現象に陥ってしまう
 今号は「アジア版」として、ASEAN加盟国のリーダー的存在で、歴史的にもいち早く工業化を成し遂げたタイに焦点をあてた企画記事を組み込んだ。
 同国でも「中進国のわな」に対する懸念は強くうかがわれたが、それを吹き飛ばすような「大規模インフラ開発」を思い切って打っていた。中国―香港―タイを結ぶ海底ケーブル、農村地域をカバーする高速インターネット網を柱としたデジタルインフラ、空路や回路の整備、行政手続きの電子化…。そして先端産業の育成をはかるバンコク東部の経済特区EEC(東部経済回廊)地区への強力なてこ入れ…。
 まだまだ成長はこれからの勢いを隣国、そして日本に印象づける。投資メリットを熱い口調で訴える。弊紙スタッフが約一週間をかけて取材した記事をご覧あれ。