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三菱電機、エッジコンピューティング関連新製品

高度な現場データ分析、簡単便利に

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 三菱電機は4月19日、都内でエッジコンピューティング関連新製品(5月8日発売)の報道向け説明会を開催した。三菱電機は昨年11月に発足した企業連合「Edgecross(エッジクロス)コンソーシアム」の幹事会社。同コンソーシアムでは生産現場から得られる膨大なデータを収集して産業用PCなどで一次処理する「エッジコンピューティング」により、産業分野でのIoT活用の課題(通信量の低減、セキュリティの確保、リアルタイム性の向上)が解決されるとし、オープンなプラットフォーム構築を目指してきた。
 今回、三菱電機が発表した製品群は、同コンソーシアムのソフトウェアプラットフォーム「エッジクロス」に対応する初の製品だ。
 エッジコンピューティングや制御向けの新製品としては産業用PC「MELPICシリーズ」3機種を発売すると発表。1台で生産情報の処理と装置のリアルタイム制御を可能にするフラッグシップモデルの「MI5000」、ミドルレンジモデルの「MI2000」、小型・低コストモデルの「MI1000」を披露した。
 産業用PC上で動作するソフトウェア製品群「iQ Edgecross」ではエッジクロスに対応する第一弾のアプリケーションとして「リアルタイムデータアナライザ」を発売した。同アプリは、オフライン分析とリアルタイム診断を1つのソフト内で実現。AIによる類似波形認識などで異常の兆候を早期に検出して機械の予防保全や製品品質向上に役立てられる。直感的にデータの傾向確認がしやすい表示・検証画面も備えた。「分析やプログラムに関する高度な専門知識がなくても利用できる」(同社)という。
 また、同社製表示器GOT2000シリーズと同様のモニタをパソコンやパネコンで実現するソフトも発売し「エッジクロスで収集したデータの見える化に貢献できる」(同)としたほか、各種ネットワーク・機器のデータをエッジクロスに取り込めるデータコレクタ4種も同時発売する。
 同社FAシステム事業本部機器事業部長の三条寛和氏は、「今年度中にエッジクロス対応の自社アプリを250本発売する。アプリはエッジクロスを活用したエッジコンピューティング関連製品と幅広くつながり、当社事業の中長期的なけん引役となる」との方針も示した。

(2018年5月15日号掲載)