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TONE、オートストップで確実に締付けるトルクレンチ

メーカー名商品名
TONEフィードバック制御レンチ

二度締め可能な特殊仕様機

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TONE(大阪市浪速区)は、トルク設定値を高精度に締付けられる電動工具を開発した。航空機産業で実績のある高精度トルクレンチを、一般産業向けに製品化。作業現場に合わせた特殊仕様機として市場投入する。
 今年の夏に発売した「フィードバック制御レンチ」(=写真)の特徴は、設定したトルク値に達すると自動的に停止すること。初動時のモーターの駆け上がりや、減速時の無駄な回転運動をなくしたことで、これまでの課題だった確実な二度締めを可能にした。
 ボルト折れの原因となる過剰な締付け(オーバートルク)を防ぐだけでなく、誰でも簡単に扱える点をポイントに上げる。締付け精度は、顧客の要望に合わせて決定。ボルト・ナットの締結間隔など、周辺環境に合わせてソケット取付部や反力受けなどの先端形状も一品対応で設計する。
 ソケットは、ボルト・ナットのサイズに合わせて付替可能。トルク設定値は、350〜800N・mと600〜1350N・mから選べる。特殊仕様機ながら、「使用頻度の多いボルトやナットに対応できる汎用性も持ち合わせている」(国内営業部の山中久治機器部長)という。
 電動タイプのトルクレンチは、手動で締付けるプレセット形に比べ、作業スペースと人手が少なくて済むため、建設現場や生産ライン向けに年々納入台数を増やしている。今回の新製品は、航空機、自動車、船舶、プラント、建築、新エネルギーなど、幅広い業種での使用を見込んでいる。  開発にあたって、富士重工業で実用テストを経て正式採用された「リトルクレンチ」をベースにした。無線通信でモーターの回転運動を自動制御する基本構造はそのままに、設計段階で締付け精度の幅に余裕を持たせることで、航空機産業に代表されるシビアなトルク管理が求められる現場でも、高精度な作業を必要としない場所でも対応できるようにした。
 従来製品に比べて割高になるものの、山中部長は「確実に締付けられる上に、大きなトルクレンチを持っているお客様にとっては省人化と省力化にもつながる」メリットを前面に押し出す考えを示した。