オヤジの喜怒哀愁

2018年5月25日号

隔年結果と平準化

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 甘夏の収穫期を迎えている。毎年なんとかしたいと思いつつ、どうしても脱却できないでいるのが隔年結果だ。1年おきに収量の増減を繰り返す状態のことである。
 甘夏に限らず果樹は多かれ少なかれ隔年結果の傾向から完全に逃れることはできないともいう。プロの農家はそれを少しでも平準化するために摘蕾、摘花、摘果を行って樹の着果負担を軽くするとともに、枝木の剪定を行い樹勢を管理する。
 収量の多い年、いわゆる表の年にはとくに着果を制限する必要がある。また、果実をいつまでも成らせておかないで早めに全部取ってしまえば樹の負担を軽くすることができる。そうやってなるべく表の年と裏の年との差が出ないように毎年の収量をある程度均すことはできるのだという。しかし、これがなかなか難しい。
 摘蕾、摘花、摘果は地道な作業だけについついサボってしまい、普段はなかなかそこまで手が回らない。樹の剪定も結構手がかかる上、毎年高くなっていく樹高が樹勢管理を一層難しいものにしている。樹に登ったり、ハシゴをかけたりして作業するのは危ないし大変だ。出荷の日程は決まっているのでそうそう早めに全部実を取ってしまうわけにもいかない。
 というわけで隔年結果のサイクルからなかなか脱却できずにいるわけである。しかし、嘆いてばかりいても能がないので無い知恵を絞って対策をいくつか考えてみた。
 ひとつは施肥によるコントロール。表の年は控えめ、裏の年は多めにしてみたらどうだろう。それと、やはり避けて通れないのが果樹の矮小化。何事も手の内に収まらないものは管理もおぼつかない。樹高を少しずつでも下げていきたい。収穫作業の安全性も高まることになるだろう。
 また別の考えとして、その年によって収穫期のピークを少しずらしてみてはどうかとも思う。他の作業日程との関連もあって毎年同じこの時期に収穫ピークをもってきている。なので、日程をずらすためには調整が必要になるけれど、この時期は甘夏の花のピークとも重なっている。次の年の実になる花が盛りを迎える。したがって、表の年は、翌裏年の実になる花を充実させるために収穫期を前倒しして花が咲くより前に甘夏の収穫を済ませてしまうというアイデァはどうだろう。
 しかし、それを実験できるのは早くても1年後、結果が出るのは早くても2年後という先の話、気の長い話である。