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ヤマザキマザック、三重に大型機組立拠点

国内生産能力2割増

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 ヤマザキマザックは三重県いなべ市で大型工作機械の生産拠点を本稼動させた。一期工事に約160億円を投資し、美濃加茂製作所(岐阜県)と、部品加工を担う精工製作所(三重県)の組立機能を移管した。今回の稼動により、国内の生産能力は金額ベースで2割向上する。
 国内6カ所目となる「いなべ製作所」の主力機種は、テーブルサイズ最大10㍍の5面加工機に代表される大型機。半導体製造装置、建設機械、航空機産業向けの需要が増加していることから、2016年の当初計画から投資額を約2倍に増やし、工場や付帯設備の規模を大きくした。
 延床面積は一期工事完了時点で約3万3000平方m。「増産を最優先するために、一期工事では精工製作所のネックだった組立スペースを確保した」(松田毅所長)。5軸加工機、中小型立形マシニングセンタを含めて月100台生産できる。
 天井高さは同社グループ最大の19㍍に設計した。「クレーン揚程がギリギリなときに必要だった特殊な治具を使わずに、ワイヤーだけで大きなユニットを吊り下げられる」(同)という。床下には1㍍の鉄筋コンクリート基礎を施工した。
 工場フロアの温度は床面から高さ10㍍まで±1℃で調整。中央監視装置で組立エリアごとに設定する。同社工場として初めて置換空調システムを導入し、ランニングコストを約30%削減した。IoT化の取り組みとして、精工製作所とネットワーク接続し、進捗状況を可視化している(=1面関連記事)。
 これまで展示が難しかった大型機によるテストカットができるほか、テストカットのエリアに「世界中のターンキー需要に対応する」スペースを新設した。

(2018年5月25日号掲載)