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澁谷工業がインハウスショー

大型3次元FLを披露

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 澁谷工業(メカトロ事業部サイラス営業部)は、機械工業見本市「MEX金沢」(10面に記事)の開催期間にあたる5月17日から3日間、金沢市の本社工場でインハウスショーを開き、先ごろ発表した大型3次元ファイバーレーザ加工機を披露した。
 微細・精密領域に絞ってファイバーレーザ加工機を独自に展開してきた同社だが、「大物部品の試作・小ロット生産に適した加工機を」との海外からの要請に応え、いわゆるゴトウ板にも対応できる門形の3次元大型機を開発し今年に入って納入。その評判がよく、「当初予定していなかった国内でも今回の個展を機に本格的に売り出すことにした」(勝田宏也サイラス営業部長)。
 建機のエンジンカバーや車の大物ワークなどをターゲットに「試作・小ロット加工のハイスピード化」を提言できる加工機に仕上げた。同クラスの量産向け加工機と比べ安価なうえ、アルミほか、プレスでは切断しにくいハイテン材など素材に広く対応する。高速・低コストで加工を行える。
 会場では、薄板ハイテン材(1ミリ厚)のトリミング加工において、他社製4キロワットCO2レーザで160秒かかった切断時間を、2キロ発振器を搭載した同機で61秒まで縮め、1加工あたりのランニングコストを約5分の1に抑えた―などを実演を交え伝えた。
 干渉が発生してもダメージが生じない設計も特徴として見落とせない。ノズルやヘッドは衝突時、スイングしながらバネの力で衝撃を受け逃がし、その後、元の位置に正確に戻る。これにより主軸を痛めるといった大きな故障を防げ、安心して稼動させられる。
 旋回するC軸はプラスマイナス720度に対応する。本体価格はSCF5200型(動作範囲XYZ=3000×2200×820ミリ=写真は同機主軸・ノズル部)で税別8500万円。「X軸の動作長さで2500、1500ミリタイプも加え、標準3機種を揃える予定。初年度国内外で20台の受注を目指す」(勝田部長)としている。

(2018年5月25日号掲載)