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DMG森精機、自社展で新ターニングなど50機種

自動化身近に、AIで変位補正

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 DMG森精機は5月22日から5日間、三重県の伊賀事業所でプライベートショー「伊賀イノベーションデー2018」を開催した。世界初披露となるターニングセンタ「ALXシリーズ」含めた最新機種約50台を展示。短納期で自動化できるモジュラーロボットシステム、室温変化に対する熱変位を深層学習で補正するAI技術など、今秋開催のJIMTOFに向けた新要素も多数盛り込んだ。
 会場入口付近に参考出展したALXシリーズは今年9月に受注を始める36機種のうち、心間300~2000ミリの代表機種6モデルを展示した。
 とくに注目を集めたのがデンソー製薄型4軸アームと組み合わせた部品搬送パッケージ。人が近付くと搬送ユニットが減速・停止し、離れると動き出す流れを見せた。
 説明スタッフによると「隣接エリアに段取り作業中の人がいた場合も高速稼動を継続できる。搬送モジュールは機械前面に差し込むだけ。後付け、取り外し、改造が容易なうえ、生産量の増減にも臨機応変にできる」という。
 もう一つ新たな自動化提案として初披露したのは、プログラムが不要な一体型ロボットシステム「MATRISmini」。ロボット1台に1機能に集約することで、投資費用・据付時間・設置スペースの削減を可能にした。不二越との共同開発製品。可搬重量3㌔と6㌔の2機種をラインナップした。
 AIによる深層学習を熱変位補正機能に活用した試みも見られた。8℃の温度変化に対して、ターニングセンタの加工誤差をφ5マイクロ㍍以下に抑えるというもの。藤嶋誠専務執行役員は「機械のセンシティブな位置に熱センサを配置し、実証試験を行っているところ。今秋のJIMTOFで『実用化』『出荷開始』という形で公開する予定だ」と話していた。
 森雅彦社長は開催初日に開いた記者会見で、自動化の需要が高まっている一例として、今年1~3月で大規模システム案件(工作機械・周辺機器10台以上)が32件あった旨を挙げた。「自動車、建機、半導体、航空機などの業界で、工場まるごとをつなぐ『フルターンキー』の事例が増えている。受注額は1件あたり10~15億円。今後の展望として、日本の工作機械市場は2025年までに2~2・5兆円に達し、そのうち1兆円は自動化に関連するものになるだろう」とした。

(2018年6月10日号掲載)