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静岡製機、創業100周年機に新ヒーター

スリムな電気式、静かな灯油式

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 静岡製機(静岡県袋井市、鈴木直二郎社長)は9月9日、流通関係者ら約150人を招き創業100周年を記念した感謝の催しを都内で開いた。同社は敷物、米の乾燥などに使われた莚(むしろ)を編む製莚機の製造・販売を1914(大正3)年に開始。同社の現在の事業は売上比で7割が農機、3割が産機と農業関連が大部分を占めるが、「農業分野以外にも様々な商品をもとうと石油暖房や涼風機などを製品化してきた。今年6月で100周年を迎えたがずっと同じことをしてこられたわけではない。今後も新しい分野へ皆様とともに歩みたい」と3代目の鈴木社長は決意を込めた。
 同社の転機となったのは昭和25(1950)年頃。米国から日本にビニールが輸入され、莚にとって変わった。「かつてよく売れ、まずまずいい商売をさせてもらった」(鈴木社長)という製莚機はこの時期を境にまったく売れなくなり、新ビジネスへの転換を余儀なくされたのだった。
 産機事業の7割近くを占めるヒーターはビジネス領域拡大の象徴といえる。この日発表した4つの新製品のうち2製品がヒーターだった。遠赤外線電気ヒーター「WPS−20s」(9月発売)は幅260㍉と従来品の半分のスリムタイプ。使用状況に応じて高さを926~1126mmの3段階に変えられる。一般的な電気ヒーターは指向性が高く正面方向を暖めるが、このシリーズは左右方向への広がりがあるのが特長だ。1・4・8時間のオフタイマースイッチは、505mm幅の従来品にも新たに付けてリニューアルした。赤外線灯油ヒーター「VAL6SR」(10月発売)は最大燃焼(燃料消費毎時4L)時でも運転音は57dBと従来より11dB抑え、運転中でも無理なく会話が行き届くという。
 新製品の投入、新分野への進出で経営の一層の安定化を目指す。