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明治機械製作所 岡山工場、太陽光パネル2815枚設置

今年7月末に本稼動

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 明治機械製作所(廣田貢社長)の岡山工場が本稼動して半世紀。コンプレッサから塗装設備まで、「エア」に関わる機器を一手に作ってきた拠点が少しずつ生まれ変わろうとしている。 2万1000平方mの敷地に、数棟に分かれて広がる生産ラインと部材倉庫。工場入口から今年7月末に本稼動したばかりの太陽光パネルが見える。技術・営業部門の事務所をのぞいた、すべての屋根に2815枚。年月の経った建屋だからなのか、パネルの真新しさが一層際立って見える。 発電能力は464キロワット。工場長の福田浩二取締役は「県内でトップクラス」と笑顔で話す。岡山県は、全国的に見ても降水量1mm未満の日数が少ない地域。年間通じて安定した発電を見越しての設置だ。 新エネルギーの導入は、社会貢献と耐震補強が目的。20年間の長期的な売電収入を工事費用に当てるほか、今回のパネル設置で生産ラインの各所に間柱を建てた。
「建屋が広い分、基礎工事も大がかりなものになる。費用を抑えながら、スタッフが安心して作業できる環境づくりが急務だった」 福田工場長が「+αの効果」として期待しているのが遮熱だ。晴れる日が多いだけに、屋外の熱が与える影響も大きい。冷房効果を高めるために、カーテンや扉で作業エリアを仕切り、パッケージエアコンも省エネタイプに切り替えた。スポットクーラーや大型工場扇も積極的に導入しているが、今回のパネル設置で室内平均温度が「5度下がる」と見ている。
 間柱は、強度計算をもとに柱の太さを割り出し、既存の動線を一切変えずに縫うように建てている。工事全般に携わった生産技術・品質管理課長の犬養治氏は、「柱の少なさが特徴だったが、人の命には代えられない」と話す。 築51年の工場ながら、「先人の遺産」と感謝する部分もあった。傾斜角度5度のゆるいフラットな屋根形状だ。架台を設置せずに、屋根に直接取り付けてコストを抑えられた上、「太陽光に対してベストな角度にできた」(犬養課長)という。 岡山工場では、2012年に迎えた創業88周年を皮切りに、大小様々な改善が進む。照明を輝度の高いタイプに入れ替え、トイレも改修。応接室のパネルを厚くし、防音効果を高めた。 生産設備では、DMG森精機製の5軸加工機を昨年導入。エアスプレーガン用の特殊キャップなどの一品対応に使用している。
 福田工場長は、「まず労働安全が最優先。利益を出す構造に変えながら、スタッフが安心して働け、国内外のお客様をお迎えできるキレイな工場にしていきたい」と語った。