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牧野フライス、神戸TCオープンし披露

技術やIoT提案、部品の迅速供給も

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 牧野フライス製作所(井上真一社長)は7月に入り、西日本全域をエリアとして技術サービスなどを行う、大型展示室とIoTセンタを備える「神戸テクニカルセンタ」(神戸市西区)を開設した。同11日から4日間、同所で展示会を開催し、1000名を超えるユーザーらに施設の機能や、8台の展示機を説明。目玉の提案として、近々本格始動予定というIoTセンタのスタッフによる機械の遠隔診断・遠隔復旧等の新サービスを紹介した。
 神戸テクニカルセンタでは、今回のオープンハウスで展示した高速横形マシニングセンタ(MC)3台をはじめ、大型の横形5軸MC、立形5軸MC、精密ワイヤ放電加工機など当面、主力8機種を常設展示する考え。スタッフは一様に「TCは展示ショールームでは無く、技術研究・提案の場として機能させる」(プロジェクトセールス課)と話す。テスト加工を常時行い、ソリューションや最適条件を提示し、ユーザーや研究機関との加工法開発も積極的に行う。「テクニカルセミナーも随時実施予定」(同)といい、同社とユーザーの技術の向上にTCをフル活用の構えにある。

■IoT活用や物流効率化も
 同時に自社のIoT基盤「ProNetConneX(プロネットコネックス)」をベースにしてIoTサービスも近々本格化させる。展示会では、展示したマシンとIoTセンタをつなぎ、ATC(自動工具交換装置)が停止したという想定の下、ユーザーのアクセス許可を確認後、IoTセンタが遠隔で原因を究明し、ネット回線を通じユーザーと会話しながら遠隔で復旧させる流れをみせつけた。
 同社のIoTセンタは既に神奈川県相模原市、名古屋市にあり、いずれも関連会社の牧野技術サービスが運営を担うと同時に、併行して同社がアフターサービスや部品の供給も行っている。新設の神戸TCには隣接して補修部品倉庫を設け、西日本地区を対象に注文から24時間内の部品の出庫を可能にした。
 IoTサービスや技術提案、部品供給といった複数の面で、よりキメ細かで丁寧なマキノの事業が全国を網羅して完成しつつある。その象徴の一つが新設した神戸TCと言えそうだ。

(2018年7月25日号掲載)