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ヤマザキマザック、航空機向け横形5軸投入

メーカー名商品名
ヤマザキマザック5軸加工機「VORTEX HORIZONTAL PROFILER 160」

切りくず排出に着目

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 ヤマザキマザック(山崎智久社長)は9月26日、航空機の中・大型構造物を想定して開発した5軸加工機「VORTEX HORIZONTAL PROFILER 160」を発売した。
 工作物を垂直にして削ることで、加工中に発生する切りくずの排出を容易にした。主翼リブや主翼リーディングエッジなどの航空機部品は、「材料の約9割が切りくずになる」(北山稔営業本部長)と言われるほど大量に出るため、処理の仕方次第でワークや刃物を傷付ける可能性があった。
 テーブルの寸法は4000×1250mm(積載質量3t)。垂直から水平方向に90度稼動できるチルト方式を採用し、段取り替えの手間とフロアスペースを削減した。オプションの2テーブルチェンジャに変更することで、長時間の無人化運転が可能という。
 加工エリアの真下にはチップコンベアを設置し、切りくずを機外のバケットへ順次運び出す構造に設計した。クーラントタンクに切りくずが混入しないように、コンベアとタンクを別々に備え付け、クーラント液の補充量削減を図った。 40番主軸で最大2万6千回転。ワークとの接近性を高めながら、「刃物長の短い工具でも馬力いっぱいの高速切削ができる仕様」(北山氏)とした。従来機比で主軸出力1.2倍、早送り速度1.5倍に引き上げた結果、主翼リブをφ25のエンドミルで削った場合、加工時間が半分になったという。
 ベース、コラム、テーブルを直結させた「基礎に頼らない」高剛性ボックス構造も強みに上げる。販売価格は税別1億6490万円。航空機産業向けの新型機として、国内外で年間36台の販売を目指す。