News

碌々産業、高精度デスクトップ旋盤が完成

メーカー名商品名
碌々産業超小型CNC精密旋盤

由紀精密との新ブランド「VISAI」、第一弾

1948

 微細加工機に特化する工作機械メーカー碌々産業(東京都港区、海藤満社長)と、精密部品加工で旅客機や超小型人工衛星分野などに実績を持つ由紀精密(神奈川県茅ヶ崎市、大坪正人社長)は、先ごろ、昨年9月から両社で進めてきた新型マシン共同開発プロジェクトの成果として、この10月中に共同開発第1号機「超小型CNC精密旋盤」が完成すると発表した。同30日からのJIMTOFにおいて碌々産業ブースで展示する。価格800万円(予定)。来春から販売を始める運びで、初年度100台の販売を目指す。また1号機完成に先立つ9月、両社は超小型工作機械の新ブランド「VISAI(びさい)」を立ち上げた。
 両社の開発プロジェクトは「小さなパーツは小さな機械で作りたい」(由紀精密)の考えをベースに、デスクトップタイプの超小型でかつ高精度、自動加工ができる機械(CNCマシン)を指向してスタートした。精密分野以外の一般趣向分野も視野に入れた「新コンセプトマシン」に開発の狙いを置いてきた。

精度1μ、新概念機に
 完成する第一号機(=写真)は、設置面積が800×560mmのデスクトップ型旋盤。重さも40キログラムと超軽量だが、これまでの趣味用卓上旋盤などとは大きく一線を画す。
 CNC付きで実加工精度を1ミクロンにまで高め、小物ワークの精密加工に適した仕様にした。加えて意匠面から内部剥き出しのスケルトン構造を採用。「安全カバーほかCEマーキングへの対応なども要求に沿って図るが、基本的には斬新なデザインをアピールする形」(碌々産業・河村長治常務)だ。こうして「現在の市場に無い新しい機械」(由紀精密)として、小物精密加工業ほか、いわゆるメイカーズ(個人で営む製造業)向けを販売対象として狙う。
 碌々産業の河村常務は「コンセプトや意匠面は由紀精密、それを技術的に完成させるのが当社という役割で開発を進めた。当社は微細を得意としつつも旋盤製作の実績は無いが、だから敢えて、由紀精密さんは既存概念にとらわれないマシン創造の為のパートナーとして当社を選んだようだ」と話す。「当社としても、微細加工用機械の開発に軸足を置くこれまでの姿勢を崩さず、由紀精密さんとともに新市場開拓に一石を投じるVISAIシリーズを作っていきたい」(同)としていた。