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三菱マテリアル、日立ツールを連結子会社に

株式の51%、来年4月取得予定

 三菱マテリアル(矢尾宏社長)と日立金属(小西和幸会長)は、日立金属の完全子会社である日立ツールの発行済み株式の51%について、三菱マテリアルがこれを取得する株式譲渡契約を9月26日付で締結したと発表した。譲渡取引は来年4月1日に実施予定。日立ツールは三菱マテリアルの連結子会社となるが、日立金属も発行済み株式の49%を保有する株主として残り、両社一体となって日立ツールを運営、シナジーの創出と企業価値向上に努める。
 両社は日立ツールについて「超硬工具メーカーとして、特に表面改質・形状技術に強く、金型の3次元加工や、発電・航空機エンジン部品に代表される複雑形状かつ難削材の加工を得意領域にしている」などと捉えており、三菱マテリアルが注力する「超硬製品分野」、また日立金属注力の「特殊鋼事業」の双方で競争力を確保し、事業基盤の強化を早期に実現するには「日立ツールの経営資源の相互活用が不可欠」と判断した。
 三菱マテリアルは日立ツールを子会社にすることで、国内超硬シェアでトップとなる。「超硬製品のラインアップ強化や、複雑形状加工に関する提案能力拡充に活かすとともに、事業基盤をより磐石にする。需要拡大が期待される海外の超硬製品市場においてもシナジーにより、世界シェア10%超を達成していく」としている。
 一方で日立金属は、日立ツールの共同運営を行うなか三菱マテリアルの超硬事業とも一体となって顧客基盤を拡大する。また高級特殊鋼分野のトータルソリューションの強化・拡大をはかる。  日立ツールは、日立金属の工具鋼事業との連携を継続しつつ、三菱マテリアルの強みである超硬製品の材料開発・生産技術や、グローバル販売網を活用することで世界展開を加速させる。同時に三菱マテリアルのサプライチェーンのなかで超硬製品の事業基盤を強固にする。