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3Dプリンティングフォーラム開催

アプリケーション事例、ふんだんに

 3Dプリンティングフォーラムが9月30日、都内の芝浦工業大学・芝浦キャンパスで開催し、3Dプリンターのメーカー、ユーザー、研究者ら120名ほどが聴講した。RP産業協会と(一社)型技術協会が主催した。
 試算によると、3Dプリンター(アデティブマニュファクチャリング)の経済波及効果は全世界で2020年に約21・8兆円とされる。このうち装置・材料等の直接市場はわずか1兆円で、約10兆円は「生産性の革新」で効果が出ると見られている。
 そうしたなか今回のフォーラムは「3Dプリンターはアプリケーションをどう広げるかが大事であり、その成果如何でますますの発展につながる」(実行委員長の安齋正博・芝浦工業大学教授)の見地から、3Dプリンターの様々な応用事例を具体的に述べる講演が続いた。
 計7つの講演のトップバッターを務めたDMM.com社では、樹脂、石膏、ナイロン、チタン合金などと様々な素材に対応する3Dプリンターを計15台設備し、3Dプリントの出力代行を展開。さらにこれを応用し、クリエーターがデザインをサイトにアップし、当該クリエーターによる自由な設定価格のもと第3者に造形物を販売する(実造形はDMMドットコムが有償で行う)ビジネスを広げている。「まだスタートして10カ月程度ながらクリエーターからの出品データは2600点に達する」などと話した。「モノづくり系クリエーターに直接仕事を依頼できる仕組みを構築」、「誰でもメーカーになれる世界を提供する」などの話が続いた。
 次いでパナソニックエコシステムズ社はデジタル技術を応用したコンカレントエンジニアリングを進める中で、3Dプリンターを様々活用しているなどと話した。生産用治具を光造形で製作したり、プラスチック金型を金属光造形複合加工機で製作したりがそう。短納期化や、金型内の自在・最適な水管設定による成形サイクル短縮―などの効果を説明した。
 このほか光造形模型を活用した精密鋳造品の製作(今西製作所)、薬事法改正を踏まえた積層造形技術のインプラント分野への応用可能性(産業技術総合研究所)などが話された。