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ヤマザキマザック、3Dプリンタ市場に参入

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ヤマザキマザックハイブリッド複合加工機 「インテグレックスiAM」

切削と融合し、工程集約を深化

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 ヤマザキマザック(山崎智久社長)はこのほど、金属3Dプリンタの積層造形と切削加工を融合したハイブリッド複合加工機 「インテグレックスiAM」シリーズを開発、JIMTOF会場で披露し、本格販売する。価格は、9900万円からで、初年度は10台の販売を目指すという。
 旋削およびマシニングの複合加工と、金属3D積層造形を組み合せた「ハイブリッド複合加工機」として製品化。組付や形状・機能確認のための試作部品や小ロット・一品生産、治工具製造等を視野に、販売活動を展開する。特に、航空宇宙やエネルギー、医療分野で使用されている素材単価の高い難削材部品で効果を発揮するという。
 同社では、積層造形と切削加工を使い分けることで、効率的な小ロット生産、加工時間や素材準備のリードタイム短縮、仕掛かり在庫を削減するなど、「従来から提唱してきたDONE IN ONE(ダン・イン・ワン=工程集約)を深化。生産現場のニーズに即した新たな市場開拓に挑む」(山崎社長)方針だ。
 ノズル先端より噴出する金属粉をファイバーレーザーで母材ごと溶解・凝固することで積層し、最終製品に近い3D形状を作成し、切削加工で高精度な仕上げを行う。また、ファイバーレーザーの熱で金属粉末を母材ごと溶解・凝固するため、高密度に造形でき、異なる金属でも強固に接合する3D積層造形ノズルは、自動交換が可能で工具マガジンに収納。高速造形用と高精度造形用の2種類を用意し、使い分けできる。

■金属接合との融合も
 同社は続いて、摩擦攪拌(かくはん)接合技術と切削加工を融合した「VTC−530/20FSW」を製品化した。JIMTOFで披露し、本格販売を始める。
 摩擦攪拌接合(FSW)とは、摩擦熱で軟化させた材料を攪拌して接合する金属接合技術で、1991年に英国のTWIが開発したという。今回、この接合技術を立型マシニングセンタ(MC)に融合させて、「切削加工から接合までを一台で行う世界初のハイブリッド複合加工機」(同社)としている。
 同接合技術は、材料以外の素材を用いず、材料も溶融しないことから変形や歪みが少なく、疲労強度の高い接合ができるほか、異なる材質の接合が可能。ガス、煙、スパッタ、プラズマ、X線等の放出がなく、省エネ効果もある。接合ツール先端のピンにはエアバス社製を採用。同社との共同開発によりミーリング工具と接合ツールの自動交換を実現した。
 価格は4000万円からで、年間10台の販売を計画。航空機の機体補強部品、自動車のボディパネル、半導体製造装置の冷却板、人工衛星、屋根・台枠・側面パネル等の構造体等への市場拡大を目指す。