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今号(10月25日号)より

工作機械の技術展として世界に冠たる「JIMTOF2018」(11月1日~6日、東京ビッグサイト)を今号で大特集した。主だった出品メーカーにアンケートを送って展示の見どころや、出品する新機種を聞き、120社以上のブースを簡潔に、プレビュー的に紹介した。

金属を削って部品や機械を作る工作機械は、機械を生む機械との意味合いから「マザーマシン」と呼ばれる。思うに今どきのマザーマシンは、機械を生むだけでなく、情報に長け、IoTでつながって現場の状況を知悉し、不良が起きそうだと事前に察知してくれる「知性豊かな、頼れる賢母」へ進化している。本特集に原稿を寄せてもらったMAMTEC代表の清水伸二氏(上智大学名誉教授)は、次世代工作機械の4つのポイントに「省エネ高効率化」、「知能化(スマート化)」、「見える化(IoT対応化)」、「柔軟化」を挙げ、分かりやすく解説いただいた。

工作機械業界は、国内受注総額で月間1000億円ラインが好不況の境目と過去から言われてきたが、今年はそのラインを上放れして均すと1500億円超の水準。年間受注額(暦年)で過去最高1兆8500億円(JIMTOFを主催する日本工作機械工業会の直近予測値)へ向かうとてもいい流れだ。

さて、本紙が実施したJIMTOFアンケートでは「やがて年2兆円に行くか」旨の問いも加えたが、結果はなんとブル(強気)とベア(弱気)ががっぷり四つだった。「はい」も「いいえ」も47.5%でピタリ同じだったのだ(残りの5%はどちらともいえない)。「いいえ」派からは生産能力、業界従事者数から限界があるとの声が寄せられたが、這えば立て、立てば歩けの母心(正しくは親心)は案外市場に響くかも。なぜなら、マザーマシンの進化がモノづくりの高効率化に貢献しながら自らの活躍の場を広げ、関連市場を含めマーケットさらに大きく育てていく可能性は高まっていると思える。