コラム

2018年10月25日号

 ロボットを動かすプログラムを作ってみましょうと小中学生を相手にミニ授業をやったら、ソフトをみるみる使いこなし習得。本当に驚いた。あるソフトベンダーの幹部が興奮気味にそう話す▼「子供だけでなく、企業の若手社員も飲み込みは早いですよ。年を取るとダメですけどね」。う~む、50歳の峠をとうに越えた小生にとっては少々嫌味にも聞こえるが、「オレだって」とは言えない。自信はゼロだ▼だいいち、原理を理解できない小学生が扱えるということ事態、非常に不可解。理解あってこその行動であり、成果だとの常々の思いが立ち塞がる。そんな思いが自身のくびきになっていることも少しは自覚するのだが…▼いやそんな小生だって、意味や理屈から入っても、うまくいかないケースがあることは経験上知っている。理詰めの行動が組織の弾力を奪い、ドツボに嵌る場合も少なくない▼思い出すのは、モノづくりの司令塔として3次元データが存在感を高めた1990年代半ばの頃。製造の変革が進むなか、現場の対策として、新たに必要となる技術、不要になる技術、過去も将来も必要な技術等を見極めるべきとの議論が沸き起こった▼しかし、そんな議論が導き出す教科書的な結論を待たず、どんどん3D化を進め成長した企業、町工場が全国で輩出した▼同じことがロボットで起きそうな予感だ。年長の、上に立つ人間は、少し離れた位置に立って広い視野から現場をフォローアップしたい。