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ダイヘン、六甲工場でロボ自動組立80%

年間生産能力1.2万台に拡大

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 ダイヘンは、六甲事業所(神戸市東灘区)ロボット生産ラインの組立自動化率を30%から80%に引き上げ、年間生産能力を従来比7割増の1万2000台に拡大した。中期経営計画の最終年度にあたる2020年度をめどに、精度調整作業や各種パラメータ設定の自動化、検査チェックシートの電子化を完了させる予定だ。
 アーム組立の要所にあたるギアのはめ込み動作を自動化した。ビジョンセンサによる位置決め、力センサを使った「はめあい」制御で実現したもの。位置を合わせるだけでは難しい、モータ挿入時のギアの歯当たり調整でも「熟練工並みの繊細な作業を実現した」という。
 品質トレーサビリティも強化した。ボルトの締結トルク、オイルシールの取り付け状況などのデータを組立中に自動取得。各個体に付けられたシリコン番号とともに保存管理する。必要なマガジン(部材専用治具)にセットすれば、自動組立設備、AGF、自動倉庫が連動する仕組みを構築し、人手の介入なしで連続した組立作業を可能にした。
 同社は13年、需要変動や短納期要求の対応などを目的に、生産ラインの自動化に着手。鋳物部品の仕上げ、ベースユニットの組立、部品搬送の自動化に取り組んできた。今回の第2ステップと合わせた総投資額は6.5億円。ショールームとしても活用する考えで、17年度の来場者数は前年度比1.5倍の約3千人に拡大したという。
 FAロボット事業部の担当者は、「自動化にあたって、『つかみやすい』『はめこみやすい』形にロボットの設計を見直した。対象機種はロボットの売上全体の約8割を占める2機種。設計ノウハウを今後の製品開発に水平展開し、対象機種を拡大することでさらなる効率化に取り組む」としている。

(2018年10月25日号掲載)