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シチズンマシナリー、複合機能高めた新機種

「つながる先」の果実、多彩に披露

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 シチズンマシナリー(中島圭一社長)は10月10日、長野県佐久郡の本社でJIMTOF新製品発表会を開催した。出展コンセプトは「人を活かす、機械を活かす、技術で活かす」。中島社長は「形ある機械そのものに責任を持つのみならず、IoTを活用して機械を最大限に活用する技術を、それぞれのお客様に最適な形でトータルに提案したい」と話した。
 同社では業界に先駆け、「アルカプリソリューション」として工作機械の稼働監視やデータ蓄積、ノウハウ提供など様々なIoTサービスを提供してきた。今回展では機械稼働率の向上や段取り替え時間の削減など、IoTで「つながる先」にある具体的なメリットを、多様な分析メニューで紹介し、新サービスとして展開予定だ。発表会では具体事例の1つとして「主軸間ワークのつかみ替え異常」を同社のデータ分析サービスにより改善した事例を紹介した。
 そのほか、携帯回線を通じて機械1台からネットにつないで稼働データを収集できる簡易キットも商品化予定。会場ではAIの振動分析により切粉のかみ込みを予測しチョコ停防止につなげる開発中の先端技術なども紹介する。アルカプリソリューションのユーザー社数は現在540社。「今回展で新規100社獲得を目指す」(同社)。

■ねじ切りにもLFV
 加工機では来年4月、5月に発売予定の4シリーズ最新機を出品する。主軸台移動形自動旋盤シンコム機の最上位モデル「M32」はベッドから構造を見直してフルモデルチェンジ。回転工具のみ駆動させるタレットのシングルドライブをシンコム機として初搭載し、加工工具への的確な動力伝達を可能にした。最上位機種の「Ⅷ型」では背面刃物台へのY軸と、くし刃回転工具へのB軸搭載により複雑な複合加工に対応できる。
 シンコムのベストセラー小型5軸旋盤「L12」では上位モデルとして、ツール搭載本数を大幅に拡大させた「Ⅷ型」(最大34本)と「Ⅹ型」(同38本)を開発。主軸台固定形の自動旋盤ミヤノ機では「BNA42」シリーズに、Y軸機能を追加して工具取付面数を1.5倍に増やした新モデル2機種を追加した。「BNE」シリーズでもタレットにY軸・B軸を搭載して複合加工性能を向上させた。
 現在7機種に展開しているLFV(低周波振動切削)技術では新開発の「ねじ切り対応機能」(19年初頭発売、税別160万円から)を披露する。中島社長は「ワークの材質によってサーボ軸の振動幅を制御し、切粉の長さを変えられるのが当社のLFV技術の特長。医療向けユーザーからも切粉かみ込みによる不良が激減したなど高い評価を頂いている。米IMTSでも高評価で今後に期待が大きい」と話した。

(2018年10月25日号掲載)