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ABB×B&R、東京パックで協業成果を初披露

パラレルロボと高速リニア搬送

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 ABBは10月5日に閉幕した「TOKYOPACK2018(東京国際包装展、東京ビッグサイト)」に、昨年7月に完全子会社化したB&R(オーストリア)と共同出展し、マテハン+包装の包括的ポートフォリオを披露した。
 B&Rは産業用モーションコントローラやリニア搬送システムなどを製造し、欧米の産業向けで高いシェアを持つ。今回展では高速ピック&プレイスができるABBのパラレルリンクロボット「フレックスピッカー」と、B&Rのリニア搬送システム「スーパートラック」を組み合わせたデモを初披露した。
 フレックスピッカーが水を入れた透明角型プラ容器を掴み、楕円軌道で動くスーパートラックの搬送台(パレット、シャトル)に載せる。トラックの制振制御機能をONにすると搬送中も水面が泡立たず、振動を抑えられる様子をOFF時との比較でみせた。「コーヒー粉など、粉体が舞い上がってこぼれやすい商品の搬送に最適」(B&R)。
 1パレットあたりの可搬重量は10kg。制振制御中も毎秒最大4㍍の高速搬送が可能で、パレット別に搬送速度を変えられる。
 別展示したIP67の防水・防塵性を持つ小物向けリニア搬送システム(1~2kg可搬)では指令に合わせてシャトルを自在に分岐できるラインなどをみせた。位置決め精度は±0.1ミリ。B&Rの小野雅史社長は「加工時間や生産量の異なるラインをシームレスにつなげるので、多品種小ロットの生産に最適。リニア搬送を日本市場のドアオープナーとし、PLCなどの拡販にもつなげたい」と話す。
 また、B&RのPLCやHMI、リニア搬送などの機器は開発からシミュレーション、運用、メンテまで全て1つのソフトで制御でき、スマホのアプリのように機能をアップデートできるのが魅力。ABBの中島秀一郎ロボティクス事業部長は「将来的には両社の機器のインターフェースを共通化し、リニア搬送とロボットの動きを手軽に高速同期制御できるようにしたい」とした。
 会場ではABBが開発中の立型パッケージ(シャンプー詰替えパックなど)の箱詰め自動化システムなどのデモも披露し、「専用機に比べて大幅な省スペース化が可能。SIerとの協業で三品市場開拓をさらに進めたい」(中島事業部長)とした。

(2018年10月25日号掲載)