News

シチズンマシナリー、残材減らせる「摩擦接合技術」

独自のAM、異種金属も接合

22414

 シチズンマシナリー(中島圭一社長)は11月6日に閉幕したJIMTOFで、残材と次に供給される材料を摩擦により接合する「摩擦接合技術」を参考出展した。会場では自動旋盤「L32」内に同技術を搭載して実演。残材長さを従来の約5分の1に減らせることを示し、材料コスト削減や環境対応に貢献できる新技術として注目を浴びた。
 摩擦接合技術は、摩擦熱により材料を軟化させ、さらに強い圧力を加えることにより材料同士の接合を行う技術。自動旋盤に搭載することで、通常は機外に排出される残材を、背面主軸もしくは背面主軸側に設置する「接合用クランプ装置」でチャックし、次に供給される材料の先端と接合して材料を最大限有効活用できる。接合部の強度と接合の繰り返し精度が高く、短時間で接合が完了するため生産性も高い。接合部の自動バリ取りも機内で行う。
 生産本部の青木健樹副本部長は「医療や航空機関連など、チタン合金をはじめとする高価な材料を用いるユーザーから高評価。特に、米国ユーザーに大絶賛された」と話す。
 同社では今後、摩擦接合技術と棒材の切削加工技術を融合し、異種金属の接合や切削のみでできない形状の部品の製造を可能にする独自のAM(Additive Manufacturing)、「切削と接合による次世代複合化技術」として提唱する考え。
 会場では、ステンレスとアルミ、純チタンとステンレス、銅とアルミ等の棒材を摩擦接合したサンプルも展示。同社では「例えば、棒材とパイプ材を摩擦接合でつなげば中空構造のシャフトを製造でき、自動車の軽量化ニーズにワンマシンで応えられる」と話した。

(2018年11月10日号掲載)