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ダイヘン、溶接時間最大60%削減

厚板対応システムから半自動

 ダイヘンは、大電流炭酸ガスアーク溶接による深い溶け込みが可能なシステム「D‐Arc」から半自動仕様を発売した。板厚19ミリの厚板に対して、従来の直流モードで6パス必要だった工程を2パスに低減。溶接時間を最大60%削減する。
 溶接ワイヤが溶融金属に潜り込んでアークを発生する現象(埋もれアーク)の安定制御技術を活用した。昨年市場投入したロボット・自動機仕様(最大溶接電流650A)の反響を受けて発売した。半自動溶接の適用範囲300~500Aにおいても、「一般的な溶接法に比べて、深い溶け込みかつスパッタの少ない溶接が可能になる」(溶接機事業部企画部)。
 半自動仕様は、溶接電源、汎用ワイヤ送給装置、溶接トーチで構成。溶接電流500Aの場合、使用率100%のフル稼働で使用可能な溶接電源2台の並列運転(パラレル)と、使用率50%の利便性を追求した1台運転(シングル)から選べる。並列運転では「大電流で長時間溶接したい場合はパラレル、中電流域の条件で並行して溶接したい場合はシングル2台といった使い方もできる」とする。
 溶接モードは母材への貫通の可能性を考慮して、D−Arcと直流(CO2/MAG)から選択できるようにした。ギャップ(すきま)があり設計上裏当てができないワークでも、1、2層目に直流、3層目以降にD−Arcを適用することで、多層溶接のパス数を減らせるという。
 メーカー希望価格はシングルで税抜200万8300円、パラレルで同336万5500円に設定した。年間100台の販売目標を掲げている。