オヤジの喜怒哀愁

2018年11月25日号

アパート探し今昔

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 娘たちの不動産探しが難航している。ひとりは東京で仕事しながら、もうひとりは地方で学校に通いながらの物件探しなのでなかなか思うように進まないのは仕方がない。
 先に家を出た上の娘はワンルームに住んでいるのだが来春、東京の学校に進学する下の娘と一緒に住んでお互いの家賃コストを下げようということなのだ。職場と学校の位置関係で駅を絞り込んで週末にふたりで不動産探しをしている。9、10月の異動の後で不動産を探すには悪い時期ではないという。
 不動産探しといえばオヤジ世代にとっては足を棒のようにして探すのが常であった。住みたい場所に大体の当たりをつけて駅前の不動産屋に飛び込む。そうすると、ワンルームとか2DKとか3Kとか間取り別に整理された物件のカードが棚に収納されていて、その中から良さそうな物件を選び出す。中古レコード探しのような感じであった。
 良さそうな物件をいくつか選んだら内見できるものは内見させてもらう。しかし、これがなかなか大変で、カードを見ただけではわからないさまざまな条件、たとえば日当りだとか、周囲の環境だとか、部屋の雰囲気など実際に見てみるとここには住めないな、と思うのである。そうして、また次の店でカードをあさり、内見する。この繰り返しだが、1日に見られる物件の数は多くても10軒、せいぜい5軒が限度で、足を棒のようにしてくたびれても見つからず、また別の日に出直すということを繰り返したものである。

今どきの若者は…
 いまはネットに情報がたくさんあって、沿線、駅、間取り、家賃、住所などの条件を入力して検索すると家に居ながらにして多くの有力情報を手にすることができる。いろいろな不動産会社が検索サイトを持っているので選り取り見取りの感がある。
 しかし、便利なようで娘たちにとってはこれがよろしくないようなのだ。検索条件を絞り込んで気に入った物件を見に行き、そこがダメだとわかると、もう条件に合った物件はないと簡単に諦めてしまうのだ。不動産は実際に見てみなければわからないのだから、もう少し条件を緩くしてなるべくたくさんの物件を見るしかないと話している。しかし、オヤジの常套句にはなるが「どうも今どきの若者は」足で稼ぐということがあまり得意ではないようだ。