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ヤマザキマザック、アンコールフェアに27台

AIによるビビリ抑制も

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 ヤマザキマザックは12月1日までの3日間、岐阜県の美濃加茂製作所で「JIMTOF2018アンコールフェア」を開催した。ギア加工と計測機能を融合させた複合加工機、後付可能な独立型ガントリーローダーを接続したCNC旋盤など計27台を展示した。
 設備投資の好調を受けて例年より会期を1日延ばし、約3千人が来場した。提案したJIMTOF出展機の中でも、とくに力を入れたのがAIでビビリ振動を抑制するオプション機能「Smooth AI Spindle」。複合加工機「INTEGREX i‐500」に搭載させ、加工条件を落とさずに削って見せた。
 11月に発売した同機能はミル主軸に内蔵したセンサで加工振動を監視し、ビビリ振動検出時にAIで適応制御するというもの。工具の摩耗などで誤差が起こることから、理論値に頼らず独自のAIアルゴリズムで加工条件を小刻みに変化させて、最適な加工条件を見つけ出すという。
 ソリューション事業部長の堀部和也氏は「人による調整では、一旦条件を下げる場合が多い。私の経験則になるが、2~3割、ときには5割落としているのではないか。探索型AIを使ったこの機能の特長は、まず加工条件を上げて最適値を探ることにある」と話した。
 会場の一角には、初披露となる出力4キロワットの3次元ダイレクトダイオードレーザ加工機「FG‐220 DDL」を展示した。ワーク寸法は直径20~220ミリ。長尺パイプ・形鋼用機として、軟鋼角パイプの高速窒素加工、形鋼の切り落としや開先加工などを実演した。
 納期対応を目的に、今年8月から毎月約20台を日本に輸出しているという中国遼寧工場製CNC旋盤も展示。別会場では日本製の同じモデルと並べて見せ、同等の品質を確保していることをアピールした。
 営業本部長の中西正純氏は、初日に開いた記者向けの説明会で「受注は内外ともに高い水準にある。納期の長期化は依然として続いているものの、美濃加茂製作所の統合完了、いなべ製作所(三重県)の稼動が軌道に乗ることで、来年3月以降に納期は正常化するだろう」との見解を示した。

(2018年12月10日号掲載)