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ALANコンソーシアム、水中での光無線を市場を創出

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 (一社)電子情報技術産業協会(JEITA、柵山正樹会長)の「共創プログラム」の第一弾として昨年6月に設立された「ALANコンソーシアム」が、活動説明会を行った。
 ALANとは海中を代表とする水中環境を一つのローカルエリアネットワーク(LAN) と位置付けたもの。同コンソーシアムは、水中の光無線技術により、市場創出や社会課題の解決に取り組んでいる。
 同コンソーシアムの代表であるトリマティス(千葉県市川市)の島田雄史社長は、試作開発した「橋脚水中部点検用レーザー距離測定器(水中LiDAR)」を披露した。ROV(遠隔操作型の無人潜水機)に搭載できる高分解能水中LiDARで、測距分解能は5ミリメートル。水深10メートル以上の耐水性がある。試作機は直線距離のみの測距が可能だが、角度を振ることができるスキャナー型も今年中の開発を目指しているという。
 「このLiDARで水中を可視化することで、橋脚クラック点検などに寄与できると考えている。検査市場規模は650億円になるという試算もあり、ニーズは高いだろう。数百万~数千万円前半のミドルクラスのROVなどはまだないため、拡充を図りさらなる水中ビジネスの飛躍につなげたい」(島田社長)
 同コンソーシアムは19〜21年度の3年間を目処に、インフラ点検をはじめ「スマート水産」「陸上養殖」などの漁業や、VR(バーチャル・リアリティ)といったアミューズメントなど、様々な分野での実用化を目指す。

(2019年2月25日号掲載)