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前田シェルサービス、0.05μmの液中鉄粉も除去

メーカー名商品名
前田シェルサービスマグキャッチフィルター

外付け磁石でメンテ容易に

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 前田シェルサービスは3月6日、液中に含まれる微小な鉄粉も除去できる「マグキャッチフィルター」を発売した。捕捉粒子径は最小0.05ミクロン。配管の途中に接続するインラインタイプで、タンクに沈めるタイプの磁石よりも効率的に回収できる。
 約1万4千ガウスのネオジウム磁石を採用した。本体上部に外付けしたことで、鉄粉が磁石に直接付着せず、取り外して洗浄する時間と手間を省いた。フィルターのような消耗品もなく、目詰まりによる圧力損失や処理能力の低下がないのも特長だ。
 通過1回あたりの捕集効率は10ミクロン以上で約95%。3~5ミクロンでも約60%除去できるという。重たい粒子は自重で本体下部のボウルの底へ、液中に浮遊する小さな粒子は磁石で吸着する仕組み。磁石を外せば塊になった鉄粉が落ちるようになっており、中央部のバルブを閉めた後、ボウル(捕集容量500㌘)だけ外して溜まったものを捨てられる。
 開発者の藤井松朗技監は「これまでの製品は磁石に付着した鉄粉を完全に取り除けない上に、2~3時間もかかっていた。洗浄中に服も汚れるので、除去効果を実感できても使い続けるのは難しい。だからこそメンテナンスのしやすさにこだわった」と話す。

 切削、研削、放電、シェービングなどの各種加工のほか、洗浄、作業油浄化、部品組付テストの需要も見込む。磁性のない砥石についても、「磁力で液中の鉄粉がはさむように一緒に回収できる」という。
 大手自動車メーカーで1年以上かけて実証試験を実施。「歯車に鉄粉が噛み込んで傷付くという慢性的な問題を解決でき、クーラント液や刃物の寿命も伸びた」(藤井技監)。長時間稼動、自動化ライン向けの並列仕様も実証済みだ。
 メーカー希望小売価格は税抜き26万8000円。カタログのQRコードから製品デモ動画が見られる。

(2019年3月10日号掲載)