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今号(4月10日号)より

金型はマザーツールと呼ばれる。製品を生み出すために欠かせないツールだからだ。ひとつの金型(本型)で数万~数十万個以上の成形品をパカパカ生み出すのだから、超子沢山で、タフで、頼もしいお袋だ。筆者のオフィスの机の上をザッと見るだけでも、一つ二つ…数十種ものマザー(金型)がいた(る)ことに気づく。

このマザーツールの専門展が間近に控える(インターモールド2019=4月17日から4日間、東京ビッグサイト)とあって、今号では金型関係の特集を組んだ。

金型づくりも相当に設備産業化し、かつて必要だった技術(職人技等)だけでは差別化も効率化も図りづらくなった。やはり今の関心はIoTの導入と活用だったり、あるいは3Dデータを駆使した高効率な金型制作・管理だったりする。いろんな金属加工のなかでも難易度が高い金型加工技術を、他の分野に応用させて成功する事例も増えている。

古い話で恐縮だが、かつてはサラリーマンの倍以上はザラといった高給取り取りの金型技術者が数多くいた。しかしそれも今は昔のお話。時代が変わる中で、技術でも経営面でも、生まれ変われない金型メーカーは概ね厳しい状況にある。

最近のマザー(=金型)はスマートであることが要求される。金型づくりでリードしてきた日本が、新時代の金型をどのように製作していくか。それは子である製品の差別化とも深くかかわり、ひいては国内モノづくりの浮沈を決めることにもなる。