オヤジの喜怒哀愁

2019年4月25日号

身近な選挙

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 統一地方選挙で小生の住むB市でも市議選があった。我々にとって一番身近な選挙であり候補者には直接知っている人が何人もいる。
 たまに行く近所のラーメン店の店主、息子が小学生の時にお世話になったスポーツ少年団の団長、祭りを仕切る地元青年団の元団長、迷惑施設反対運動で知り合った人たちなどだ。現職市議や、市長選や県議選に敗れ市議選に回った人たちの中にも顔見知りが何人かいる。
 市議選は政策よりも地元の人のつながりが選挙結果を左右する、とはよく言われるところ。地域の消防団員、青少年相談員、PTA会長を経験した人が出馬することが多く、実際のところそうした経歴をもつ人は市議選でなかなかの強さを発揮する。
 B市の市議報酬は年俸ざっと550万円。都会に比べ所得の低いB市では悪くない年収だ。地元の有力企業の管理職クラスに相当するだろう。立候補のための供託金は30万円。供託金は得票数がおおよそ100票に満たない場合は没収される。4年前の前回選挙の得票結果からは800票獲得できれば当選、600票では落選、700票台は微妙という数字が見てとれる。
 しかし、800票を獲得するというのはなかなか大変なことだろう。知り合いの不動産会社の社長さんは再三出馬してぎりぎりのところで落選を繰り返し、今回はとうとう出馬を見送った。

当落を分けるもの
 議員定数は多いのだが、毎回1000票以上獲得する選挙に強い現職がいて、事実上は残りの2、3議席を巡って7、8人の現職、新人が激しく争っている。そして5人が落選するという状況だ。
 今回初めて選挙権を得た18歳の娘を連れ妻と3人で投票に行った。我が家は迷惑施設反対運動で粘り強く地道な活動を続けた新人のAさんに投票することにした。反対運動は実を結ばなかったし、Aさんは地元出身者ではなく70代と高齢のため苦戦が伝えられた。
 結果、Aさんは700票以上を獲得したが落選。最下位の当選者となった新人の元青年団長との得票差は40票足らずだった。ラーメン店主も落選。が、辛うじて供託金没収は免れたようだ。当落を分けたものはやはり地元の人のつながりとしか言いようがない。年齢的にAさんに次はないのだろう。

(2019年4月25日号掲載)