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ファナック自社展に9000人来場

ロボナノに旋盤系新機種が登場

 ファナックは4月8日~10日まで山梨県忍野村の自社工場で恒例の「新商品発表展示会」を開催した。会場ではFA(CNC、サーボ)、ロボット、ロボマシンの3事業で新商品の数々を披露。3日間で約9000人が来場した。
 ロボマシン分野の注目は0・1ナノ指令に追従する超精密加工機「ロボナノ」の3軸旋盤系新製品「α−NTiA」だ(9月発売予定)。自社製の空気静圧軸受を採用した旋削主軸の回転数は3000回転。5軸マシニング系のロボナノ「α−NMiA」の旋削機能に比べて数百倍にも高速化し、「需要拡大が見込まれるIT向けレンズ金型コアの量産に最適」(同社)と説明した。球面レンズ金型(φ25ミリ)のサンプルワークでは、表面粗さRa0・4ナノの超鏡面を実現した。一方、引き切りやミリング加工に特化した5軸マシニング系のロボナノ「α−NMiA」はでは機上計測装置を新たに搭載。展示機ではA4サイズのヘッドアップディスプレイ金型(STAVAX)の形状を計測し、補正加工まで自動化してRa6ナノの超鏡面に仕上げられることをアピールした。
 また、ロボドリル(切削加工機)では主軸負荷・温度に応じて切削送り速度を自動制御し、サイクルタイム短縮と工具寿命の延伸が可能になる「スマートスピンドルコントロール機能」などを披露。ロボショット(射出成形機)では成形品にグリスが付着しないダイバーブッシュレス構造のロボショットを医療部品成形向けの推奨仕様として紹介した。ロボマシン向けのAIでは熱変位補正機能のレベルアップにも注目が集まった。
 FA関連では、プログラムレスで簡単にワーク座標系を設定できる段取り支援機能やシミュレーション、Gコードチェック機能、AI輪郭制御など5軸加工に必要な機能を「5軸インテグレーテッドテクノロジー」としてとりまとめ、5軸加工の普及拡大に意欲をみせた。

■良否判定をAIで自動化
 ロボット関連のAI活用も注目ポイント。デモでは、約30枚・1分程度の画像学習で、ナットや電子部品の有無などを画像で判定できる「AI良否判定」(夏ごろリリース予定)を披露。照明検討やパラメータ調整が要らず、従来の画像処理では難しかった良否判定の自動化に期待が寄せられた。また、AIを用いたバラ積みワークの取出しでは、人が取り位置情報を付加することで立ち上げ時間を短縮できるアノテーション機能を参考出品した。
 IoTプラットフォーム「FIELD system」ではパートナー社数が578社に増え、アプリケーションソフトも30種以上に拡大した。自社製アプリとしては、簡単な設定により最大30台のエッジ機器で利用できる稼働監視アプリ、サーボ波形データを利用して工具劣化状態を監視できる工具寿命管理アプリなどを披露した。

(写真=ナットの有無などの良否判定を自動化できる「AI良否判定」デモ)