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MSTコーポレーション、主軸穴の清掃で精度維持

クリーニングツール刷新

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 MSTコーポレーションは、ツールホルダ周辺のメンテナンス提案を強化する。主軸テーパ穴のクリーニングツールを刷新。「ダスットル」の名称で、BT、HSKなどの主軸型式に合わせてラインナップした。
 使い方は主軸テーパ穴に差し込んでまわすだけ。切りくずやオイルミストなどの不純物を取り除く。技術部の吉田圭志部長は「ツールホルダの性能を十分に発揮していただくのが目的。主軸テーパ穴に1ミクロンの切りくずが付着していたら、刃先は10ミクロン振れる」として定期的な使用を勧める。
 清掃部の素材をレザーから多孔質樹脂に変更。円柱形の清掃部(ワイパー)を溝にはめ込む構造を採用し、簡単につけ外しができるようにした。「主軸テーパ穴の中でまわしても外れないが、手では簡単に取り外せるといった矛盾を溝とワイパーの噛み込み具合を工夫したことで解消した」という。さらにワイパーは90度ずつ4面分使えるためコスト負担を抑えることができる。
 デザインにもこだわった。アルミ製グリップの外側に滑り止めのローレット加工を施し、内部にはワイパーが収納できるスペースを設けた。主軸テーパ穴用のほか、ツールホルダ用も製品化している。
 吉田氏は「主軸テーパ穴の汚れは刃先の振れ精度に大きく影響する。超精密加工にクリーニングは必要不可欠ということ。工作機械、切削工具に挟まれているツールホルダメーカーだからこそ、互いの結合部分に気を配る大切さを草の根の活動で啓蒙していきたい」としている。

(2019年6月10日号掲載)