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九州金型シンポジウムを開催「地域連携で現調率向上へ」

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 (一社)モノづくりネットワーク九州(鈴木裕理事長)と(一社)日本金型工業会(牧野俊清会長)は、10月23日、北九州市のリーガロイヤルホテル小倉で九州金型シンポジウムを開催。主に九州地域の金型企業や官公庁・大学など約130名が参加した。
 会の冒頭では、日本金型工業会が同工業会西部支部内に新たに九州支部会を設置したことを報告。九州支部会の会員数は現時点で20社強。モノづくりネットワーク九州に加盟する企業も多いという。
 モノづくりネットワーク九州の鈴木理事長は開会のあいさつで「自動車メーカーの技術革新に追いつき、金型や部品の現地調達率を向上させるには、地域の力の結集が必須」と連携の必要性を熱く説いた。続いて登壇した日本金型工業会の牧野会長は「自動車産業の発展期にある北部九州は今の日本で最も元気な地域。産業を支える力強い仲間として、さらに多くの方に入会してもらいたい」と呼びかけた。
 基調講演ではダイハツ工業の相談役技監である白水宏典氏が「自動車の生産技術の展開と金型メーカーに望むもの」をテーマに講演した。白水氏は新興国工場で板金金型の調整がラインアウトのネックになっていることを厳しく指摘し、外装の樹脂化に本腰を入れることを表明。その上で、「調整に頼る金型ならCADCAMさえあればどの国でもできる。現場をしっかり見て勉強し、試し打ちすら不要の高付加価値な金型づくりを追求してほしい」と聴衆に求めた。
 その後のパネルディスカッションでは5名のパネラーが「日本のモノづくり企業は今後、何を目指すべきか」について意見を交換。続く懇親会で交流を深めた後、翌24日は日本鋳鍛鋼(福岡県北九州市)で最大650トン鋼塊を鍛圧する1万3000トンプレスの工程など、世界有数・最大級の鋳鍛鋼品を製造する工場を見学した。