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DMG森精機、プライベートショーに1万人

伊賀に10万点備蓄するパーツセンタ開所

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 DMG森精機は7月9日、同社の伊賀事業所(三重県伊賀市)内に世界ユーザーに部品を供給する「グローバルパーツセンタ」(床面積1万2810平方m)を開所した。ERP(統合基幹業務システム)と連動したバケット・大型長尺・パレットの自動倉庫14基、小型長尺自動倉庫604棚、ケースコンベアライン一式などを導入。これまで奈良にあったパーツセンタを移転し、容積率は1.5倍に拡大。森雅彦社長は「60~70億円分に相当するパーツ10万点を備蓄し、24時間以内のパーツ発送率95%をさらに高めていく」と胸を張る。パーツはすべて二次元バーコードで管理し注文が入ると自動で作業者近くに運び出される仕組みで、1日に1千パーツを出荷する。7月13日までの5日間、同事業所で開いた自社展「伊賀イノベーションデー」に合わせて開所式を開いて披露した。
 5日間で約1万人が来場した展示会では3機種が日本初披露となった。旋盤ベースの複合加工機「NLX6000/1000」は建機やエネルギープラントの大型部品加工向け。モーター一体型大径主軸を3種類から選べ(最高回転速度は毎分500、1000、1600回転)、回転工具主軸(最高で毎分8000回転)が上下に±100㍉移動するY軸仕様。立形マシニングセンタ(MC)「DMP70」は3軸または5軸仕様を選択可能。機械剛性と動的性能を向上し、ミーリング加工時間を従来比30%短縮できるという。パウダーベッド式のAM(付加製造)機「LASERTEC 12 SLM」(最大ワークサイズ125×125×200mm)はレーザースポット径35ミクロンと従来の同30 SLMの半分以下で、「面粗さにすると4倍良くなる。従来機と同じサイズなので金属材料粉末のカートリッジが共有できる」と言う。
 同社は複合加工機のラインナップを充実させており、初日に記者会見した森社長は「出展機の20数%は何らかの自動機能を搭載しており、2030年には80%以上に高める」考え。AM(付加製造)やAI(人工知能)については「パウダーベッド式を年60~70台売っており、今回はコンパクト性を重視した。AIを使った熱変異補正も研究しており、とりわけ寒暖の差が激しい日本では重要になる。2021年EMOショーから標準装備したい」と話した。

(2019年7月25日号掲載)