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アマダ、持株会社制に

板金事業は3分社体制、プレス事業 アマダマシンツールへ

 アマダ(岡本満夫社長)は11月13日、来年4月1日付で持株会社に移行すると発表した。この日の取締役会でグループ再編も含めて決定させた。持株会社制への移行について岡本社長は「2年後の創業70周年を前に100年企業へ向け高収益を持続できる体質に変換させたかった。大きく2つ、強固な経営基盤作りと、経営と執行を分け、それぞれ役割と責任を明瞭にさせるのが目的」と話した。
 新体制は12月の臨時株主総会を経て来年4月1日にスタートする。アマダからの社名変更による持株会社アマダホールディングスが、グループ戦略策定、統括管理、経営企画を担い、引き続き上場を維持する。  同時にアマダの主要事業を分割する。売上の約72%を占める板金事業は、販売を担当する新会社として「アマダ」、同開発・製造を行う「アマダエンジニアリング」、同サービス担当の「アマダテクニカルサービス(仮称)」の子会社3社が承継する。販売、開発製造、アフターのそれぞれの事業領域で独立採算をはかり、責任を明確化させる。

■新社長、磯部任氏に
 一方で、現アマダのプレス事業部門と切削事業(切削ブレード製造)はアマダマシンツールに移管する。これによりアマダマシンツールは従来からの工作機械事業に加え、切削事業を拡充、新たにプレス事業を担当と、3事業分野を担う。プレス事業移管について岡本社長は「金型研削からプレス加工への一連の流れをカバーさせ、シナジーを出す」などとしていた。なお溶接事業は引き続きアマダミヤチが担当する。
 新体制移行と同時に役員体制も一新。来年4月1日付で岡本社長は社名変更後のアマダホールディングスの代表権を持つ会長、CEOに就任し、現アマダの磯部任(いそべ・つとむ)取締役専務執行役員がホールディングスの代表取締役社長に就任。同時に新会社アマダ(現在のアマダ分割準備会社からの社名変更)の代表取締役社長も務める。ホールディングス及び各事業会社の役員人事も決めた。
 岡本社長は「社長就任から来年が干支でひと回りの12年、節目になる。磯部氏へのバトンタッチは一年ほど前から念頭にあり、今年夏明けに最終決断した」と話した。次期社長の磯部氏は「販売から技術志向の経営に変え、海外を重視し、またお客様とともにというスタイルを一貫させた岡本の経営を踏襲する」旨、話した。
 会見ではレーザビジネスの一層の強化が説明されたほか、中長期目標に掲げる売上高30%増、経常利益率20%、ROE10%に向け「資産効率の高い経営を推進する」(磯部氏)とした。また戦略の一つに掲げるM&Aについて「(売上面だけでなく)ROEの向上にも絶対必要になる」(磯部氏)と考えの一端を示した。