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金属光造形技術を医療分野へ

松浦機械ら「第7回フォーラム」

 積層造形システムを医療・医療機器分野に応用させようと、産学官からなる「金属光造形複合加工医療機器フォーラム」が11月15日、金属光造形複合加工機を開発・発売する松浦機械製作所の東京フォーラムセンター(大田区)で開催した。毎年2回のペースで開催し今回が7回目。歯科大学などの教授や研究者をはじめ、金属粉末メーカー、歯科用金属(ほてつ物、インプラント)を製作する企業の幹部ら40名ほどが参加した。
 この日は「ブームになった積層造形技術だが、我々はいち早く先行して研究してきた。この取組みを成果につなげたい」(会長の岡崎義光氏=産総研)の挨拶で講演会に移った。総論として近畿大学の京極秀樹教授が金属積層造形の技術の概要や変遷を伝えた。DTM社、EOS社、ARCAM社、OPTOMEC社、ConceptLaser社、3Dsystems社、SLMsolutions社、そして松浦機械と世界の開発会社を具体的に挙げながら、レーザー出力や造形速度、造形ワークの大小などの進化を伝えた。「2008年以降のファイバーレーザ搭載で金属の密度が上がった。その後AM用の粉末開発が始まり、2012年のオバマ大統領の演説でマーケットが活発化した」などと解説した。
 次いでガスアトマイズ金属粉のリーダーカンパニー、サンドビック(マテリアルテクノロジーカンパニー)の今林健一郎氏が造形用金属粉の最新状況などを説明。「金属射出成形(MIM)用に金属粉を提供した実績を活かし、2000年から積層造形用の事業を開始している。粒度、品質、金属対応(種類)、さらに価格面でも当社に競争力がある」などと伝えた。講演後の本紙の問いには「現在は当初の数十倍以上の事業規模。材質等にもよるが、ダイレクト販売により他社比半値以下で提供できる金属粉も少なくない」などとした。  
 その後、積層造形技術の歯科ほてつ物分野への応用可能性や、歯科材料のJIS化に関する講演が続き、懇親会へ席を移した。