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「断熱改修で高齢者の健康改善を」血圧、睡眠、精神面など良好な指標

健康長寿住宅エビデンス取得委員会

 健康長寿住宅エビデンス取得委員会(委員長:髙橋龍太郎、地方行政独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所副所長)は、「断熱改修による健康指標の改善効果」の実証実験結果をリーフレットにまとめて公表した。事務局は(一財)ベターリビング・サステナブル居住研究センターで、リーフレットはベターリビングHPに公開中。
 平成23〜25年にかけ、33人の高齢者の協力を得て実証実験を行った。実際に高齢者が暮らす住宅に対し、日中の大半を過ごす居室に内窓の設置および壁や床の断熱強化(オプションとして床暖房設置)などの断熱改修を実施し、改修前と後で血圧の測定および健康や温度感覚に関するアンケートを行った。
 実験結果によると、改修1年後は起床時や午前中の寒さ感覚が和らぎ、起床から就寝までの血圧変動が少なくなった(グラフ参照)。また、改修1年後は睡眠の質が改善することも入眠に要する時間や睡眠時間など7項目の調査で明らかになったほか、WHO−5精神健康度調査票を用いた調査では、室内を暖かくすると精神的健康に良い影響があることが分かった。
 委員会では、「日々の暮らしの中で長時間過ごすリビングや寝室、寒さを感じやすい浴室などから改修すると健康改善に効果があると考えられる」としている。