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ケレンをレーザでロボット化

ティーチングレスかつ正確に制御

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 日鉄テックスエンジ(東京都千代田区)ロボティクス事業部は東京ビッグサイトで7月26日まで3日間開催された「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2019」において、「レーザケレン自動化システム」を出品した。
 ケレンとは、鉄部の汚れやサビ、旧塗膜を落とす作業のこと。一般的には、ヤスリや電気工具、ショットブラスト装置等を用いてケレンを行うのだが、騒音や振動など作業環境の劣悪さ、作業者による品質差、産廃処理、人手不足などが課題となっていた。
 一方、同社が今回出品した自動化システムでは、レーザクリーナーをハンド部に装着したロボットでケレンを行い、作業者の負荷軽減と下地処理品質の安定化を実現できる。デモでは、ハンド先端に搭載したカメラで、ワーク(H型鋼)の3D形状を測定しつつ、ワーク形状に倣って1秒に1万パルスものレーザを照射し、ワークの地肌に固く食い込んだ黒サビや表面に浮いた赤サビを綺麗に除去して見せた。
 カメラから得た3D形状に倣って自動でレーザを動かすようロボットを制御できるので、ロボットティーチングはワーク形状を変えた場合でも不要。デモでは波形状の板材のエッジに倣ってレーザを動かすデモも見せ、制御精度の高さをアピールした。「レーザの焦点距離設定さえ守れば、処理品質を一定にできる」と再現度の高さも強調した。
 また、同社ブースではVRと専用グラスを用いたプラント設計支援のデモも注目を集めていた。ドローンから空撮した点群データを基に、既存の設備をまるで目の前に存在しているかのようなリアルな画像で再現できるのが特長。「累積誤差は50㍍で2㍉と、人が計測するより精度が良い。新規設計設備などを仮想空間上に設置して、遠隔地の技術者が作業スペースや干渉などをチェックできる」とした。

(2019年8月25日号掲載)