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日本アイ・ティ・エフ、コーティングセミナー開催

素材に適した膜解説

 日本アイ・ティ・エフ(京都市南区)は11月14日、大阪市内の梅田スカイビルでコーティングセミナーを開催した。切削工具や金型に代表される硬質材料とコーティング膜の関係を説明しながら、寿命延長だけでなく、自動車の省燃費化を助ける技術として注目されている現状を語った。
 軟質金属の耐溶着性に優れているセラミックコーティングとして、同社が開発した「ジニアスコートHA」を紹介。基材にダイス鋼を使ったかしめパンチの例では、水素が含まれたコーティングに比べて寿命が約5倍に伸びたとした。工具・金型営業課の担当者は、二次電池材料に使用するアルミ、銅、複合材料に対しても「効果がある」として、箔切断の破断面がキレイに仕上がる点もメリットに上げた。
 現在開発中の厚膜コーティングに関して、「平板のみの結果だが超硬・ハイス基材ともに膜厚8マイクロメートルで高密着した」、「大型金型内径部の耐摩耗性アップが期待できる」と可能性を示した。 芝原和人社長は、「自動車部品用の工具や金型向けに受注があるものの、景況は『まだら模様』と言ったところ。まだまだ見えてこない。製造業の海外シフトに対応するため、中国、タイなどのネットワークを活かしながらコーティング膜を広めていきたい」と語った。