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ヤマザキマザック、AI活用のCNC装置

深層学習で、プログラム作成容易に

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 ヤマザキマザックは加工条件の自動補正や自動化支援が可能なCNC装置「MAZATROL SmoothAi」を開発した。AIによるプログラム簡易作成機能を搭載。自動化セルとの連携を想定して開発した新型複合加工機「INTEGREX i-Hシリーズ」から順次搭載する予定だ。
 AI機能を各種搭載した。3DCADデータから加工プログラムを自動作成する機能は、プログラミングにかかっていた時間が「30分であれば2分に大幅短縮できる」(堀部和也ソリューション事業部長)という。
 オペレータが入力するのは素材・完成品形状と加工工程。過去に制作したプログラムから加工プロセスを推測し、最適なプログラムを自動で出力する。
 堀部事業部長は使えば使うほど進化するとして、「1台だけのノウハウだけでなく、工場にあるほかの機械、過去のプログラム、つまり『レガシーデータ』も使える。データベースの扱いがキーになってくる。お客様によって加工は千差万別。当社の知見もノウハウとして生かしながら、IoTを活用した総合サービス『Mazak iCONNECT』と連携してライブラリーを提供することもできる」と話した。
 加工品の計測データ履歴を深層学習して、加工誤差の発生要因をパターン化し自動補正する機能も搭載。加工誤差を自動で補正することで、加工精度を向上させる。オプションでミル主軸のびびり振動を抑制する機能も搭載できるようにした。
 装置には工作機械の制御データと段取りデータをオフィスPC上のソフトウェア(エミュレータ)に同期させて、仮想マシンとして再現する技術を採用した。この基盤技術を具現化するソフトウエア「MAZATROL TWINS」も開発。PC上でプログラム作成から加工シミュレーション、加工解析までできるだけでなく、実機の設定データと同期させることで正確な段取りが可能になるという。
 自動化支援として、素材形状などのデータをCNC装置に入力すれば多関節ロボットのティーチングが完了する機能も搭載した。

(2019年9月25日号掲載)