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ソディック、放電加工機新2機種を発売

メーカー名商品名
ソディック放電加工機2機種

車金型の大型化と電動化のニーズに応えて開発

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 ソディックは10月1日、放電加工機の新2機種を発売した。
 リニアモータ駆動大型形彫放電加工機「AG200L」は、バンパーやフロントグリルなど自動車関連金型の大型化・複雑化・高意匠化のニーズに応えて開発した機種。ベースとする従来機「AG100L」に比べてX軸を800㍉長い2000ミリに、Y軸を550ミリ長い1200ミリにそれぞれ拡張した。最大加工物寸法(面積)は約2倍、加工タンク空間容積で約3・2倍の大型ワークに対応しつつ、機械寸法を1.5倍に抑えた。標準価格は税抜6300万円から、生産目標は年間6台。
 省スペース化の成功は主に、Y軸に搭載した業界初の2重構造スライド方式によるもの。このスライド方式採用により軸ストロークを拡張しつつ移動質量を軽減し、加工軸の応答性を向上する効果も得られ、XY軸の横サーボや3軸の横寄せ加工などにおいて安定した高速加工を実現する。また、アーク不良を無くして梨地から鏡面まで幅広い加工を高速高精度に行える放電安定システム「アークレスPlus」を搭載したほか、リニアモータの高速ジャンプによる深穴・深リブ加工の高速化・加工安定化、処理性能の高い新型NC装置「LN2A2電源」搭載なども特長。

■正方形の加工エリア
 同時に発売したもう一つの新機種「AP350L(oil)」は、油加工液仕様リニアモータ駆動超精密ワイヤ放電加工機「APシリーズ」の新ラインアップ。同機発売により全4機種展開(ほかAP250L・450L・650L)になり、微細精密領域の加工ソリューションが広がった。
 AP350Lでは新たに、X軸とY軸のストロークが同等(350ミリ)の軸構成を採用し、モータコア用金型の入れ子部分等に最適な正方形の加工エリアを実現した。さらに、標準搭載の超仕上げ回路「Super PIKA(ピカ) oil」などシリーズの特徴を生かしつつ、セラミックス採用部位拡大など微細放電の安定化を追求しており、「板厚80ミリの超硬合金素材の加工では面粗さRz0・4ミクロンを達成した。AP250Lと同等の面質をワンサイズ上の加工機で実現できる」(同社)と言う。標準価格は税抜3050万円~、生産目標は年間15台。

(写真=大型形彫放電加工機「AG200L」)

(2019年10月25日号掲載)