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ヤマザキマザック、自動加工ライン併設の博物館開業

工作機械の歴史と今を一堂に

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 世界的にも珍しい、工作機械に特化した博物館の誕生だ。
 ヤマザキマザックは11月2日、「ヤマザキマザック工作機械博物館」を岐阜県美濃加茂市にオープンした。「工作機械を広く一般の人々にも知ってもらいたい」との山崎照幸前会長(故人)が温めた構想を山崎智久現会長が引き継ぎ、創業100周年記念事業の中核として結実させた。
 展示エリアが位置するのは、地表から約11mの地下空間。入り口付近に置かれた「ベルト掛け山崎旋盤」(1927年製造)をはじめ、国内外の工作機械が約80点、ズラリと並ぶ。そのうちの一部は、実際に動かせる「動態展示」だ。
 同じフロアには、T型フォードや蒸気機関車「D51」など、工作機械と関わりの深い約120点の製品群も展示。18世紀から現在に至るまで、工作機械の歴史と果たしてきた役割を、一挙に振り返ることができる。
 学ぶことができるのは、工作機械の歴史だけではない。施設の延べ床面積約1万平方㍍のうち、展示エリアは5千平方㍍ほど。残りの半分は、IoTシステムやAGF(無人フォークリフト)、5台の多関節ロボットを活用した自動加工ラインだ。
 館長を兼務する山崎智久会長は「工作機械の歴史だけでなく、現在の工作機械やIoTを用いた近未来のスマートファクトリーを同時に見学できる。工作機械と社会との関わりや、モノづくりの大切さをわかりやすく伝えることで、次世代の製造業を担う人材の育成に貢献できれば」と話す。
 開館時間は10時~16時半で、月曜と年末年始は休館。入館料は大人500円、小中学生200円(学校からの団体予約の場合は無料)。

(写真=他社製のものも含め、館内には工作機械の名機がズラリ。写真奥のT型フォードのように、時代を彩る代表的な工業製品も展示している。)

(2019年11月25日号掲載)