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初開催の関西物流展に2万人超

充実の自動化提案、作業性の改善も

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 西日本最大級の物流総合展「第1回関西物流展」(関西物流展実行委員会主催)が、11月27~29日までインテックス大阪で開催された。初開催の今回展には、マテハンメーカーや運輸事業者など230社が出展。目標の2万人を上回る2万1432人の来場者を集め、生産性向上を導く自動化提案を繰り広げた。
 中でも注目を集めたのが、伊東電機の出展した高速仕分け機「RAS-5000」だ。同機を構成するのは搬送・仕分け・保管などの各機能をモジュール化したコンベヤ「id-PAC」。各モジュールにAI機能を搭載しており、上位からは目的地設定のみで自律搬送が可能という。会場では物流センターの仕分け工程を模したラインを構築。箱を方面別に仕分ける順立てデモを披露し、オーバーランや荷詰まりを各モジュールが自動修正する対応力の高さを見せた。
 AGVの展示ブースも散見された。画像処理技術に強みをもつPhoxterは、同社が代理店契約を結ぶ中国メーカーHIKROBOT社の潜り込み式AGVを展示。床面のQRコードを読み取って位置情報を把握し、自律走行するデモを見せた。HIKROBOT社によると、同製品の導入台数は「アジアを中心に延べ1万台以上」という。展示機種以外に3㌧可搬の重量級AGVもラインアップし、「中国では駐車場での車体の搬送・整列用途で納入事例が多い」(HIKROBOT社)と自信を見せた。
 自動化提案のほかにも、作業環境の改善につながる展示が光った。ピカコーポレイションは、トラックの荷台に接続できる作業台「DXL」や、トラック用昇降ステップ「DXF」を披露。西口一成ゼネラルマネージャーによると「運送業での事故の7割は荷役作業中に発生するが、作業台や昇降ステップを使えば未然に防ぐことができる。安全意識の高まりで、引き合いは増加傾向」という。顧客の要望に沿った特注案件にも対応する。
 をくだ屋技研はアシスト機能搭載の油圧式昇降台車「プッシュキャデ」や「パワーリフター」のほか、他社製の台車にプッシュキャデ用のアシストユニットを組み合わせた「プッシュ台車」を展示会初披露。「昇降機能のないプッシュキャデがほしい」というユーザーの声を元に開発されたもので、今後は他社との相互販売を検討するという。担当者は「アシスト台車市場はまだまだ伸びる余地がある。今後は競合メーカーとも協力し、市場そのものの拡大に努めたい」と話した。

(2020年1月1日号掲載)