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ジェイテクト、高耐熱リチウムイオンキャパシタ

量産する花園工場を公開

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 ジェイテクトは1月23日、高温に耐えるリチウムイオンキャパシタの量産を昨年10月に始めた花園工場(愛知県岡崎市)を報道陣に公開した。このキャパシタは電動パワーステアリング(EPS)の補助電源装置などに使え、今後用途の広がりを見込む。
 リチウムイオンキャパシタは蓄電容量は限られるが一度に高いエネルギーを放出する瞬発力がある。従来製品の動作温度範囲はマイナス20~60℃程度だが、同社が量産を始めたキャパシタは車両搭載に求められるマイナス40~85℃に耐える。生産するセルは500~2000F(2000Fは約1Ahに相当)の計6種で、30セルほどを直列したモジュールや充放電制御を付けたシステムも用意する。
 約30億円の初期投資で現在年間6万セルを生産する。高い温度特性を誇ることから、同社は「EPS補助電源だけでなく自動運転車両のバックアップ電源、また鉄道、工作機械、交通インフラ、航空機、ドローンなど様々な産業からも高い関心が寄せられている」(BR蓄電デバイス事業室の西幸二室長)と言う。10億円の追加投資で、2023年には年産48万セル(昼夜フル生産で100万セル)に高め、20億円超の売上を見込む。
 新規参入の同社にどうして動作温度範囲を拡大できたのか。西室長は「電池メーカーと異なる視点で開発した。今後材料を変え、高容量化して電池に近づけることも検討している」と話す。

(写真=工程の前半の塗工、電極切断のライン)