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三菱重工工作、自社展に400人強

「モニタリング機能」全面に、金属3Dプリンターなどで

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 三菱重工工作機械(岩崎啓一郎社長)は2月13、14の両日、滋賀県栗東市の本社工場で恒例のプライベートショー「マシンツールフェア」を開いた。ショールームに設置する金属3Dプリンターや精密加工機、工場で組み立て中の大型機とそれをモニタリングする機能などを紹介。ユーザーや流通関係者ら400人強が訪れた。
 入り口のすぐそばに設置した金属3Dプリンター「LAMDA200」(最大造形サイズ200ミリ角)はパウダーデポジション方式のエントリーモデル。カメラやセンサーを用いて造形状態を監視しレーザー出力などをリアルタイムで制御する「モニタリングフィードバック機能」および造形環境にある酸素を排除し溶融した金属の酸化を防ぐ「ローカルシールド機能」をオプションで付けられる。同社は付加製造分野への参入では後発だが、岩崎社長は「特殊工程になる3Dプリンターではモニタリングが不可欠。この機能をもつ機械はそうはない。AI(人工知能)の適用でさらなるブラッシュアップも図っている」とし、最大造形2000ミリ角の大型機も開発中と言う。
 小型精密加工機「μV1」とひと回り大きい「μV5」は多様なワークとともに展示。μV5はX900・Y550・Z450㍉とμV1の約2倍のストロークをもつが、切込み5ミクロンで48時間かけて仕上げ加工した焼入れ鋼(HRC50)の加工開始点と終了点が同じ加工精度を維持することを示した。
 切削加工機のモニタリングシステム「DIASCOPE(ディアスコープ)」を全面的に刷新したことも紹介した。遠隔地にあるクラウドサーバーと近くのエッジサーバーを使ってデータ収集・解析することで迅速な処理が可能に。4月以降に販売するすべての大型工作機械、歯車工作機械、超精密加工機に標準搭載する。このシステムによるメンテナンスサポート契約は2016年の開始から累計約200台となり、同社は「突発停止が約50%低減し、生産活動の改善に寄与している」と言う。

(2020年2月25日号掲載)