オヤジの喜怒哀愁

2015年1月1日号

新年元旦号

2812

 西暦2015年、平成27年の新しい年を迎えた。
 と、書き出してはみたものの、元旦号の記事を書くのがどうも苦手である。こんなことは誰でも知っていることで、改めて書くのも正月早々野暮というものだが、新年元旦号の記事は旧年中に書いている。暮れの慌ただしい中でリフレッシュした新年になったつもりで書くというのはなかなか気分が乗らないものである。
 テレビは最近は生番組が増えているが、正月特番バラエティなど以前はみんな旧年中、それも10月とか11月に収録した番組を正月に延々と流していた。10月とか11月に羽織袴や着物の晴れ着を着て「あけましておめでとうございます」とやるのである。アドリブが脱線して、収録時点が明らかに新年ではないことがわかる発言をしてしまうおバカなタレントがたまにいたりするが、元旦号の記事を書くのはどこかそれに似ている。
 通常も、新聞の記事は当然読まれるよりも前に書くので、刻々と情勢が変化するようなネタを書く時にはそれなりに気を使って、あまり断定的に書かずボカして書いたりすることはあるけれど、元旦号というのは締め切りから発行までの時間が通常よりも大分長いのである。
 業界用語では「年末進行」などと呼ばれている。年末年始は新聞社や印刷会社も休みをとる。しかし、元旦号を出さないのでは新聞社としての面目が立たない。したがって、普段よりもかなり前びろに準備をしなければならない。締め切りから発行までの時間が長くなるわけである。
 というわけで、元旦号は短期的に変動要因の少ない長期展望でも述べて今年1年を占い、あとは当たり障りのない賀詞など並べておけば安全第一ということになる。しかし、これがどうも苦手なのだから仕方がない。
 そんなことをいうが、オヤジの社会学では普段から時々刻々と変化する新鮮かつ重大なネタなどちっとも書いていないではないかといわれれば、たしかにおっしゃる通り。愚にもつかないことをつらつらと書いて貴重な紙面を潰している自らの非を認めざるを得ない。
 最後くらいは新年にふさわしく、今年1年が皆様にとって幸多き年に、なにより健康な1年になりますよう。そして、引き続き当欄をご愛読のほどよろしくお願い申し上げ、筆を置くことにしたい。