News

澁谷工業、メカトロ工場で展示会を開催

レーザ加工機の新製品を披露

2867

 澁谷工業(澁谷弘利社長)は12月12日から2日間、石川県金沢市のメカトロ工場でレーザ加工機や刃曲げ機、YAGレーザ溶接機などの製品を展示した「インハウスショー」を開催。中国や韓国からの海外ユーザも含め80名が来場した。
 注目を集めたのは新製品のダイボート加工用レーザ加工機(SPL3827D型)。特に海外での生産が主流である液晶フィルムや大型段ボールなどの大型材料の加工に対応するために開発した。加工範囲は2730(X)×1830(Y)mmで最大切断速度は毎分6m。
 ダイボードの抜き型は、材料に刃を埋める為の溝加工をレーザ光で行うが、同社によると「従来のレーザ加工機では溝部分の加工品質が安定せず、後工程としてルータ加工での微調整が必要だった」という。
 新製品のSPL3827D型は、始点から終点に至るまで均等な幅の溝を加工できるハイエンド機種。光路長一定機能の採用により加工品質の安定化を実現し、切り幅一定方向制御など独自のソフトウェア機能も搭載した。レーザ加工後の溝に刃を埋め込んだ際の刃と刃間のピッチ間精度は、従来機種で100~300ミクロン/mだったが、新製品では50ミクロン/mを目指す。
 また、加工ヘッドを衝撃から守るダメージセンサを標準装備したほか、約2万時間のメンテフリーを実現できる封じ切りレーザ発振器を採用。日常メンテの手間を最小限に抑えられる。
 定価は6400万円。同社では「この種のハイエンド機は欧州勢に市場を握られていたゾーンだが、新製品でシェア奪取を図る。当社製品は機械フレームに鋼板溶接構造を用いており、アルミ製の欧州機より耐用年数の面で利点があるほか、円安で競争しやすい環境になった」と話す。