コラム

2020年10月10日号

 GO TOキャンペーン利用してる? そんな会話が周囲で多く聞かれる。「旅行に行こう」や「食事へ行こう」の促進企画。ウイズコロナといっても、ステイホームから対策を伴う行動を促す方向へ転換してきた。スポーツ観戦、イベント、入国制限などでも緩和策が相次ぐ▼そうした影響でコロナ感染症が再拡大すれば元も子もなく、状況を注視しながら薄氷を踏む思いの取り組みだ。裏目に出ると、そら見たことかと非難轟々だろうし、もう次の一手が打ちにくい、閉塞感に満ちた状況に陥りかねない▼だからこそ、ここにきての一連の緩和措置は是が非でも成功させねばならない。経済のためだけではなく、社会の在り方、生き方とも絡んでくる▼その次に控えるのは東京オリンピック・パラリンピックの開催だ。目下、大会の簡素化や、選手や関係者全員へのワクチン配布案など、安全対策を検討しながら開催の是非を問うタフな議論がIOCや大会組織委員会で繰り広げられていると聞く。当面の緩和策が成功し、開催への布石になればと率直に願う▼ちなみに本紙発刊の10月10日は、1964年東京オリンピックの開催式の日だ。これを記念し長らく「体育の日」の祝日となった(今はスポーツの日の祝日)わけだが、同時にこの日は日本の高度成長に弾みをつけた日でもあった▼来年、五輪開催が実現し成功すれば、世界中注目の快挙になる。日本が範を示す時が来るのか、国民の一人として期待したい。