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国産「金型」の適正評価を!

 金型の製作コストは日本が世界で一番安いんじゃないかと聞くようになった―。そう切り出したのは、(一社)日本金型工業会東部支部の新年懇親会(1月22日)で最初に登壇した加藤忠郎支部長。次のように続けた。
 海外との価格競争に以前からさらされてきたが、円安で一部に仕事の国内回帰も言われ、結構なことだと思っている。そんななか、金型のメンテナンスや寿命などを総合判断し、国内発注が安心ができてコスト的にもお得との認識が顧客担当者の間で広がりつつある。これもとてもいいことと思う。
 ところがね、残念なことに顧客企業の経営トップがこのへんを理解していない。金型単価だけをみて日本よりアジアのほうがまだ少し安いじゃないか。そうやって発注先が決められてしまう。だから私は本気で思うんですが、例えば経団連のトップセミナーに我々の代表者を送り込み、トータルコストについてしっかり伝え、金型は総合的にみて判断すべきだと、よおく理解してもらいと思っている。
 ―歯に衣を着せずそう話すと、次に挨拶に立った同工業会牧野俊清会長も…。  脱デフレや経済の好循環を導く為、アベノミクスではベアアップを企業に要求しているが、それはそれとして我々サポートインダストリーの受注価格にも目を向けて欲しい。円高はじめ6重苦などといわれたほんのちょっと前まで、我々は「これではやっていけない」という顧客の要請を受け、血の出るようなコストダウンに取り組んだ。けれどいま、価格は戻っていますか? この点についても、是非、政府からの指導で改善していただければ。
 金型メーカーの経営者らが集った新年懇親会。和やかムードのなかにも直言居士が居並んで談論風発、言うことは言うの姿勢がくっきり。